ガラス転移点

プラスチック用語の説明です。ガラス転移点、二次転移点「高分子材料の分子のミクロブラウン運動が、温度低下によって凍結されてガラス状態に移行する温度のことを言います。ミクロブラウン運動というのは、水に浮かべた花粉を顕微鏡でみたとき、細かく動いているところを考えてみてください。これは水の分子が熱で走り回っていて、それがぶつかるから花粉が動いているということでした。分子鎖の一部が細かい熱運動をすることもミクロブラウン運動といいます。ガラスは固溶体といいますが、状態的には液体なのですが、それが固まって動かない状態のものなのだそうです。温度をかけると柔らかくなります。その次に粘ちょうな液体になって、最後は柔らかい溶融体になります。溶融したプラスチックが固まった場合も、非晶部分はガラスの硬いのと同じ状態です。