緩衝包装というのは、出荷から消費者に届くまでに商品が壊れないようにするための包装です。
緩衝包装の要点は、いかに必要最小限の費用で、商品を安全に輸送するかです。お茶碗ひとつを布団で包むというのはコストが掛かりすぎます。
緩衝材のコストと積載効率といったものから考えなければならないのです。スーパーで袋詰の食品を購入するときに、外装用の段ボール箱と密封した袋そのものに緩衝効果があるので、緩衝性を考えた包装というようにはみえません。
しかし、家電製品を買うと、段ボールの中に商品と緩衝効果のある組立段ボール枠で支えられていたり、発泡スチロールブロックやパルプモールド成形物などでしっかりと固定されています。
これらのことから、商品が壊れないようになっていることが分かると思います。緩衝材が商品を固定して、衝撃を吸収することで、外部に衝撃があっても商品への衝撃は小さくなります。
これが緩衝包装の考え方の典型的なものとなります。緩衝包装設計には様々な理論だったり計算式があります。
種々の実験により実証して具体的な包装方法を決定していきます。まず振動試験や壊れやすさを調べます。
それから流通過程での振動や衝撃の環境条件を調べて、これらのデータを元に計算により最も低コストで環境負荷の少ない緩衝材とその形状を決定するのが、基本となります。
緩衝材には、家電製品用以外にもいろいろあります。果物で桃やりんごに使われているポケットの空いた成型シート、また一個ずつ果物を包む発泡ネットも緩衝材です。
小さなバブルを数多く閉じ込めた気泡シートも個々の商品を包装するのに広く使われています。宅配便などで用いられるエアー緩衝材などもあります。
ここでは、様々な緩衝材を取り扱うメーカーを9社選んでご紹介いたします。
緩衝材を取り扱うおすすめメーカー9選
01株式会社中川パッケージ
複雑な形の商品を包装するのに特化したフィルム梱包材を扱っている。そのまま飾ることも出来たり、壊れやすいものに特化していたりと種類も豊富。それだけでなくダンボール、発泡クッション材も取り扱い、商品開発も行っている。
02株式会社生出 oizuru
oizuruの強みは質の高い緩衝包装設計技術による緩衝・梱包材のフィットさ。コンサルティングから加工までパッケージングにおけるコア業務をこなし、さらに協力企業と信頼関係を持つことによって迅速で幅広い対応を可能にしている。さらに包装のみでなく製品・加工技術開発事業、素材開発事業も提供している。
03株式会社ハイパーテックジャパン
空気緩衝材を取り扱っている。大型貨物の保護用の空気緩衝材をはじめ隙間に詰めるためのものまで種類が豊富で、幅広い輸送に対応してくれる。使い方は空気を入れるだけ。リユース使用をしているためゴミの減少、次いで焼却処分も出来るので環境に優しい対策がされている。
04京阪紙工 株式会社
創業以来ダンボールの製造・販売一筋。一般のダンボールとは一線を画す強度を持った強化ダンボールをお客様のご依頼に合わせて加工し販売している。梱包だけでなく、特徴を生かしたダンボールを使ったオリジナル製品も開発しており、トイレやストレッチボードを販売している。
05タチバナ商事株式会社
包装資材の販売、包装設計を提供している。人々の生活に関わり地域社会に貢献することを理念とし、包装だけでなく本格的な物流機器やフェイスガードなどの環境対応品、それらの関連商品を生み出し販売している。
06酒井化学工業株式会社
ポリエチレンフィルムを製造から加工まで一貫製造で取り扱っている。ただフィルムのみならずお客様の要望に応じた素材の開発から、それに応じた加工機の製作まで行うことによりあらゆる希望に応じてくれる。
07国松株式会社
ポリエチレン袋を主に取り扱っている。ご要望の材質、サイズでの製造の他、梱包ケース、紙製品、梱包資材の販売も行っている。また自社加工・自社配送も実施しており迅速な納品を可能としている。
08新江州株式会社
包装・物流のトータルプロデュースを提供しており、エレクトロニクス分野から家電・自動車まで幅広く対応している。またニーズに合わせたダンボールケースの提案も行い、汎用的な型から特殊ダンボール、機能性ダンボールを扱っている。
09株式会社マルイチ
マルイチが開発したロールマットをはじめ、トラックシート、キャスターストッパー、台車など大型の物流に要する商品を取り扱っている。made in Japanにこだわり、職人の手と最新の技術で高品質な商品を提供している。