一般家庭に電子レンジが普及し始めたのは、1980年代からです。
現在は、レンジ調理食品が数多く市販されています。調理食品を電子レンジを入れる方法には3通りあります。
中身を取り出して皿やどんぶりに入れる、包装に蒸気抜きの孔を自分で開けて包装したまま入れる、購入した包装容器をそのまま入れるというものです。
中身を取り出して皿やどんぶりに入れる方法は、冷えた料理を温めるのと同じ方法なので問題はありません。
包装容器に自分で蒸気を孔を自分で開けて包装したまま入れる方法というのは、包装容器の耐熱性と、加熱による包装容器からの溶出物といった食品の安全性のチェックが必要となります。
一般の水分の多い食品では常圧で使用されることで、電子レンジ内は100度以上にはなりません。
しかし、油分の多い食品は120度前後にまで短時間で昇温することが判っています。
特殊な例として、カラメルや餡といった当分の多い食品では、短時間で150度前後に達することもあります。
包材に「電子レンジ不可」という表示がなければ、包装食品に電子レンジを使用しても、食品衛生上の問題はないといえます。
包装容器をそのまま電子レンジに入れる場合は、電子レンジで加熱するために開発されたさまざまな容器となります。
食品衛生上の問題はないのは当たり前です。中で発生した水蒸気の温度や圧力によって自然に蒸気の逃げ口が開いて、容器や袋がパンクしないということが重要になります。
そういったことがなく加熱できて、様々なアイディアの商品が市販されています。
電子レンジを使って、焦げ目が付く包装容器も開発されています。この場合、耐熱性が260度以上の包材が必要とされます。