フィルムも同じ原料プラスチックから作られていても、いろんな強さや性質がある理由があります。柔らかくて弱いなど、いろいろです。計算式通りにはいかないのです。強いフィルムを得るためには、結晶化度を大きくして、配向させて、分子量を大きくして、分子間の力の大きな原料プラスチックを使用するということが考えられます。ラミネートフィルムの場合は、破断伸びの短い方のフィルムが破断伸度まで延ばされたときに破断します。ラミネートの強度が十分あるならば、より伸度が大きいシーラントも非常に短い間隔に伸びが集中するためなので、同時に破断してしまいます。その時のラミネートフィルムの破断強度を表す式は次の通りです。「伸度小のフィルムの破断強度+伸度大のフィルムのその伸度の応力」。さらに多層の場合も、同じようにするばいいそうです。